また転勤か・・・・・・
夫の辞令を聞くたびに、そんなため息が漏れませんか?
せっかく慣れた職場をまた辞めて、キャリアも中断…そんな悩みを抱える転勤族の妻は決して少なくありません。引っ越しのたび転職を繰り返し、子どもの手続きと同時に職探しをする負担は、経験した人にしかわからない大変さがありますよね。
しかし今は、場所に縛られずに働ける「リモートワーク」という選択肢が現実的なものになっています。とはいえ、いざ求人を探そうとすると、「どのサイトを見ればいいのかわからない」「怪しい案件ばかり出てくる」と戸惑う方も多いはずです。筆者も同様の戸惑いがありました。
この記事では、転勤歴20年以上・11回の転職を経験してきた筆者が、転勤族の妻がリモートワーク求人を安全かつ効率的に探すための具体的な方法を7つに整理してご紹介します。あわせて、避けるべき求人の特徴や、未経験からでも挑戦しやすい職種も解説しますので、これから在宅ワークを始めたい方はぜひ参考にしてください。
※本文では便宜上『夫』『妻』と表記しますが、性別を問わずパートナー同士の関係に置き換えて読んでいただけます。
転勤族の妻がリモートワーク求人を選ぶべき3つの理由
転勤があっても仕事を続けやすい
夫の転勤が決まると、妻である自分は現在の仕事を退職し、引っ越しの準備や手続きを済ませてバタバタと引っ越し…。新しい土地に着いたばかりで荷解きも終わらないうちに就職活動をスタートさせる、という過酷な状況に追われた経験がある方も多いのではないでしょうか。
夫の辞令のたびに退職と再就職を繰り返すことは、面接準備、履歴書の修正(書き直し)、職場への慣れ直しといった大きな負担が数年おきに発生するため、精神的にも体力的にも消耗しやすいのが実情です。
私の夫は、6~8カ月くらいでの転勤辞令が多かったので、退職の準備・新天地での求人探し・応募・就職、そしてまた退職…と目まぐるしい生活です。
その点、リモートワークであれば勤務地に縛られないため、引っ越し先が変わっても同じ仕事を継続できる可能性は高まります。会社によっては「転勤族歓迎」を掲げているところもあり、住所変更の手続きだけで働き続けられるケースも珍しくありません。
一度採用されれば、次の転勤でまたゼロから就職先を探す必要がなくなる点は、精神的にも肉体的にも負担が減り、安心感にもつながります。
家事や育児と両立しやすい
通勤時間がなくなることで、家事や育児にあてられる時間が自然と増えます。特に小さな子どもがいる家庭では、送り迎えの合間や子どもの昼寝中にまとまった作業時間を確保できる点は大きなメリットです。
また、転勤先で新しい保育園やサポート先を探している最中でも、在宅であれば収入源を途切れさせずに済むという安心感もあります。急な発熱などで子どもを保育園に預けられない日でも、在宅であれば仕事を完全に休まずに済む場合が多く、有給休暇を消費しなくて済むという声もよく聞かれます。
リモートワークをしていたとき、急に子どもの送迎が必要になっても、休まずに離席をし、用足し後に仕事に戻るなど融通が利くのが良かったです。
夫の転勤に振り回されがちな家庭のスケジュールの中で、自分の働き方だけでもコントロールできる部分があるというのは、精神的な支えにもなるものです。
収入とキャリアを諦めなくていい
転勤のたびに退職していると、勤続年数が増えずキャリアが分断されがちです。リモートワークなら同じ職場に在籍し続けられるため、経験やスキルを継続的に積み上げていくことができます。結果として、昇給や昇格のチャンスを逃しにくくなり、世帯収入を安定させることにもつながります。
「夫の転勤についていくたびに、自分だけ年収がリセットされる」という悩みを抱えていた方が、「在宅ワークに切り替えたことで同じ職場でキャリアを積み続けられるようになった」というケースも珍しくありません。
収入面の安定は、将来設計や貯蓄計画を立てるうえでも大きな意味を持ちます。
失敗しないリモートワーク求人の探し方7選
① 信頼できる求人サイトを利用する
まず大切なのは、運営元が明確な求人サイトを利用するんが安全で安心です。
運営会社の情報や事業実績が公開されているサイトは、掲載されている求人の審査体制も比較的整っている傾向にあります。
反対に、運営会社の情報が一切見当たらないサイトは、掲載基準が緩く、トラブルの多い求人が紛れ込んでいる可能性があるため注意が必要です。
※参考:国民生活センターの「消費者トラブルFAQ|内職・副業」を見てみる
【信頼できる求人サイト】
●サイト運営会社の住所の明記
●サイト運営会社の電話番号明記
●求人サイト代表者名の明記
●大手企業または上場企業
●口コミや評価が良い方
大手の転職サイトや在宅ワーク専門の求人プラットフォームなど、複数の媒体に登録しておくと、掲載される案件の幅も広がります。サイトごとに得意分野や審査基準が異なるため、一つに絞らず並行して情報収集することをおすすめします。
💡関連記事:転勤族向けのおすすめ在宅ワーク求人サイトを比較してみる
② 「完全在宅」で条件を絞り込む
求人サイトの多くには「リモート可」「一部在宅」「完全在宅」といった働き方の区分があります。転勤の可能性がある方は、必ず「完全在宅」で絞り込むようにしましょう。
※要注意事項
「リモート可」と表記されていても、月に数回の出社や研修出社が条件になっているケースがあります。転勤先が遠方になった場合、こうした条件は継続の妨げになりかねません。応募前に募集要項を細部まで確認し、出社義務の有無や頻度を必ずチェックする習慣をつけることが重要です。
③ 未経験歓迎の求人を優先する
初めて在宅ワークに挑戦する場合は、未経験者を受け入れている求人から探すのがおすすめです。未経験歓迎の案件は研修制度やマニュアルが整備されていることが多く、独学でスキルを身につける負担を減らせます。
いきなり専門性の高い案件を狙うより、まずは実績づくりを優先する方が、結果的に早く安定した働き方にたどり着けます。
★★ワンポイントアドバイス★★
未経験歓迎の求人に応募して就職したら、まずは基礎的な業務の進め方やオンラインでのコミュニケーションの取り方、スプレッドシートなどの基礎的なツールを学んでから、より専門性の高い案件へステップアップしていくという流れが、遠回りに見えて実は着実な方法です。
④ 募集内容を細かく確認する
以下のポイントは、応募前に必ずチェックしておきたい項目です。
これらの記載が曖昧な求人は、契約後に「思っていた仕事と違った」「想定より稼働時間が長かった」といったトラブルへ発展しやすいため、応募前の段階でしっかり確認することが欠かせません。
⑤ 口コミや企業情報を調べる手順とポイント
気になる求人を見つけてもすぐに応募せず、以下のステップで企業の信頼性を確かめましょう。
- Webからリモートワークの求人サイトを探してアクセス
- 気になる求人が見つかったらブックマークかメモしておく
- 企業名でWeb検索:
公式サイトで事業内容、所在地、代表者名が明記されているか確認する - 口コミサイトの確認: 過去の勤務者や契約者のリアルな評価をチェックする
- SNSでの評判検索:
X(旧Twitter)等SNSの検索窓に企業名を入力し、トラブル事例がないか調べる
【確認ポイント】
・設立からの年数や事業の継続性も確認
(長く安心して働けるかどうかを見極めるヒントになります。)
・情報がほとんど出てこない企業や、法人かどうか確認できない場合は、慎重に判断することをおすすめします。
⑥ 複数サイトを比較して応募する
一つの求人サイトだけに絞ると、目にする案件の数がどうしても限られてしまいます。面倒でも複数のサイトに登録しておき、同じ職種でも待遇や条件を比較検討することで、より自分に合った案件を見つけやすくなります。
【複数サイト登録のメリット】
・サイトによって職種の傾向が異なるため、複数登録しておくとリスク分散に繋がる
・見つからなかった高条件の求人が、別サイトには掲載されていることも珍しくない
⑦ スキルに合った仕事から始める
これまでの職歴や得意なことを棚卸しし、それを活かせる仕事から始めるのが遠回りに見えて実は近道です。事務経験があるなら事務系の在宅求人、接客経験があるならカスタマーサポート系の求人など、経験と職種のマッチングを意識してみてください。
未経験の分野に挑戦する場合も、まずは負担の軽い案件から始め、少しずつ実績を積み上げることが無理のないキャリアアップに繋がることでしょう。小さな成功体験の積み重ねが、長く続けられる仕事に出会うための土台になります。
初心者が避けたい求人の特徴5つ
在宅ワークの求人には残念ながら、条件の悪い案件や信頼性に欠ける案件も混在しています。以下の特徴に当てはまる求人は、応募を見送る、または慎重に検討することをおすすめします。
①高収入ばかりを強調している
「誰でも月収50万円稼げます」
「スマホだけで簡単に稼げる」
「1カ月で必ず5万以上の収入があります」
上記はほんの一例ですが、このように収入の高さだけを前面に押し出す求人は注意が必要です。
実際の業務内容や必要なスキルの説明が乏しい場合、実態と異なる可能性があります。魅力的な数字に目を奪われず、業務内容とのバランスが取れているかを冷静に確認しましょう。
②仕事内容が曖昧
「簡単な作業だけです」
「詳細は登録後にお伝えします」
「高時給でシフト自由」
など、具体的な業務内容が説明されておらず、漠然とした内容の求人も避けたいところです。何をするのかが応募前にわからない状態での契約は、リスクが高いので慎重になりましょう。
③初期費用や教材費を請求される
「登録するには教材購入が必要です」
「初期費用として数万円かかります」
「この仕事を始めるには5万円の登録料が必要です」
といった案内があった場合は、仕事を始める前から高額なお金が必要であり怪しい案件である可能性を疑いましょう。正規の求人では、合理的な理由なく応募者側へ不当な初期費用や教材費の支払いを求めることはありません。金銭のやり取りを求められたら、いったん立ち止まりましょう。
④会社情報が公開されていない
運営会社の名称や所在地、代表者名が一切公開されていない求人は、その時点で「おかしいな」と思って間違いありません。実際、応募や問い合わせなどでトラブルが起きた際に連絡や相談ができない可能性が高く対処してもらえません。契約前に会社概要のページを必ず確認しましょう。
【確認項目】
・求人サイト運営会社名の表記
・住所、電話番号の明記
・代表者名の明記
⑤契約内容を確認できない
業務委託契約や雇用契約の内容を書面やメールで確認できない求人も要注意です。口頭のみでのやり取りや、契約書の提示を渋る企業とは、契約を結ばない方が安全です。あとから「言った言わない」のトラブルにならないよう、契約条件は必ず文書で残してもらいましょう。
【業務委託と雇用契約の違い】
雇用契約は、会社の「従業員」として働く契約で、会社の指示やルールに沿って働く代わりに、条件を満たせば社会保険や有給休暇、労災保険などの制度を利用できます。
業務委託は、会社から「仕事を依頼される外部の人」として働く契約です。働く時間や場所などの自由度が高い一方、社会保険や税金などを自分で管理する必要があります。
表にまとめてみるとこのような形になります↓。
| 雇用契約 | 業務委託 | |
|---|---|---|
| 立場 | 会社の従業員 | 会社から仕事を依頼される |
| お金 | 給料・賃金 | 業務の報酬 |
| 働き方 | 会社のルールに従う | 比較的自由 |
| 社会保険 | 条件を満たせば加入 | 原則、自分で対応する |
| 有給休暇 | あり | 原則なし |
| 税金 | 会社対応する部分が多い | 自分で対応することが多い |
| 自由度 | △ | ○ |
| 自己管理 | 少なめ | 多め |
筆者の体験談
そんな私もリモートワークを探していて何度か怪しい案件に誘導されそうになったことがあります。
【体験①】
未経験可のWebライターで初期費用が掛かるというものです。「最初だけ費用が掛かるが1カ月以内に必ず取り戻せます」の文言に騙されそうになりましたが悩み抜いた末に応募を思いとどまりました。よくよく調べてみると、同様のトラブル報告が多数見つかり極めて不審なサイトだと分かりました。
【体験②】
時給相場をあまり知らなかった初期の頃です。「データ入力時給3000円、誰でもできます」という案件でした。会社の電話番号などの記載がなく、文書でいくつかの質問をしたところ、「採用後にまずはお金を払って受講して受かってから仕事をしてもらいます」というもの。応募条件には記載がなかったので明らかな不審点を感じ、辞退しました。
未経験でも応募しやすい仕事6選
在宅ワーク未経験の方でも比較的挑戦しやすい職種を、6つ紹介します。
①データ入力
指定されたフォーマットに沿って情報を入力していく仕事です。
特別な資格は不要で、パソコンの基本操作ができれば始めやすい職種として人気があります。
デメリット:
作業は単純ですが、パソコンを触ったことがない人は慣れるまで作業時間は掛かります。正確さとスピードを意識することで慣れていき、継続案件につながりやすい点も魅力です。
②オンライン事務
書類作成やスケジュール管理、経理サポートなど、一般事務の業務をオンラインで行う仕事です。未経験でも募集している企業が多いのが特徴で、事務経験がある方は、これまでのスキルをそのまま活かせます。転勤で職場を離れることになった元事務職の方が、経験を活かしてオンライン事務の仕事に転向するケースも多く見られます。
デメリット:
対面での会話ができないため、不明なことがあってもすぐにコミュニケーションが取れず、孤独感が強い。在宅のため自己管理能力を求められ重圧による心の負担がある。
③カスタマーサポート
電話やチャットを通じて、顧客からの問い合わせに対応する仕事です。接客業や販売職の経験がある方に向いており、丁寧な言葉遣いやコミュニケーション力が活きる職種です。未経験でも研修からスタートする企業も多くあります。シフト制で働ける案件も多く、家庭の予定に合わせて稼働時間を調整しやすいのも特徴です。
デメリット:
カスタマーサポートはクレーム対応も多く心身が疲弊しやすいです。大変な対応時に、上司がそばにいれば解決できることも、在宅だと中々連携が取れず孤独を感じやすいです。
④Webライター
企業やメディア向けに記事を執筆する仕事です。特別な資格は必要なく、文章を書くことが好きな方であれば未経験からでも挑戦しやすい分野といえます。育児の合間にライティングの仕事を始め、少しずつ執筆スキルを磨きながら継続案件を獲得していったという声もよく聞かれます。納品ベースの仕事が多いため、自分のペースで進めやすい点も転勤族の妻に向いている理由の一つです。
デメリット:
1つの記事を書くために、キリが良いところまでは進めたくて頑張ってしまいます。体を使わずに在宅で仕事をしていると、ついつい働きすぎて永遠に残業しがち。
⑤SNS運用サポート
企業のSNSアカウントの投稿作成やコメント対応、分析業務などを担います。普段からSNSに親しんでいる方であれば、感覚をそのまま仕事に活かすことができます。SNSの利用経験がない方でも、これを機に運用ノウハウを学ぶことで、自身のスキルアップにも繋がり一石二鳥です。投稿の反応を見ながら改善していく作業は、成果が数字で見えやすく、やりがいを感じやすい仕事でもあります。
デメリット:
SNSにまだ慣れない人には、仕組みに慣れるまで少し時間が掛かるかもしれません。世界中の人が見れるSNSなので、批判的なユーザーも中にはいて苦労することがあるかもしれません。
⑥オンライン秘書
スケジュール調整やメール対応、資料作成など、経営者やフリーランスの業務をオンラインでサポートする仕事です。未経験でも応募できる企業が多く、丁寧で細やかな気配りができる方に向いている職種です。複数のクライアントを掛け持ちしながら働く方も多く見られます。
デメリット:セキュリティリスクや情報漏洩の不安が多く、神経を使います。
転勤族の妻が理想の求人に出会うための第一歩
①まずは求人サイトへ無料登録する
在宅ワークの求人探しは、思い立ったその日から始められます。まずは信頼できる求人サイトへ無料登録し、どのような案件があるのか実際に眺めてみることから始めましょう!
少し面倒かもしれませんが、複数(3~5サイトくらい)登録すると良いでしょう。
登録するだけであれば費用は一切かかりません。登録時にプロフィールを充実させておくことで、企業側からスカウトを受けやすくなる可能性も広がります。
②応募は1社ではなく3〜5社がおすすめ
企業によって違いはありますが、書類審査→面接(面談)→採用通知までにかなりの日数が掛かる場合があるため、1社だけに絞って応募すると、待ち時間が長く、不採用だった場合に振り出しに戻ってしまいます。(企業によって2~3日で面談まで進む場合もあります。)
効率的に動くことを考えると、同時に3〜5社ほど応募しておくことで、比較検討する余地が生まれ、より条件のよい案件に出会える可能性も高まります。複数社から内定をもらえれば、報酬や働き方の条件を比較したうえで、自分に一番合った選択ができるという利点があります。
③おすすめ求人やスカウト機能の通知設定ON
リモートワーク求人サイトに登録してプロフィールや職歴を充実させたあとは、求人サイトの自分のアカウントにアクセスし、『おすすめ求人の通知』や『スカウト通知』などの項目にチェックを入れて通知設定をONにしておくことをおすすめします。
私は5~6サイトに登録してますが、そのすべてに通知機能があるので便利に活用しています。この設定をしておくと、外出先でも携帯で素早く確認でき、気になる案件があった場合に最速スピードで応募することも可能です。
転勤のたびにキャリアを諦めてきた方にとって、在宅ワークという選択肢は大きな安心材料になり得ます。最初から完璧な仕事を目指す必要はありません。まずは小さくても一歩を踏み出し、経験を積み重ねていくことが、理想の働き方への近道です。
まとめ:転勤しても働き続けられるリモートワーク
転勤族の妻にとって、リモートワークは「働き続けたい」という願いと「転勤についていく」という現実を両立させる有効な手段です。未経験からでも挑戦しやすい職種は数多く存在します。まずは求人サイトへの登録という小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
本記事で紹介した「失敗しないリモートワーク求人の探し方7選」や「未経験でも応募しやすい仕事6選」を参考に、理想の求人に出会うための第一歩を踏み出してみて下さいね!
応募する前には必ず、本当に完全在宅の案件か、契約内容は明確に記載されているか、などを丁寧に確認し、複数のサイトを比較しながら自分に合った案件を見つけていきましょう。

