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派遣看護師の時給が2000円って高い?【転勤族向け】

派遣看護師の時給 看護師✕転勤族

看護師が時給2,000円の派遣、これって本当に高いの?

転勤のたびに職場探しからやり直し。せっかく前の病院で信頼を積み上げても、夫の転勤でまたゼロからのスタート…。そんな経験をしてきた方なら、求人票の「時給2,000円」という数字を見て、素直に喜んでいいのか迷った経験があるのではないでしょうか。

私は今地方の田舎に住んでいるせいか、派遣看護師の時給は安く「1,500円~1,900円」が相場なので、時給2,000円は「高くていいな」と感じます。

この記事では、転勤族20年以上・転職11回の筆者の経験や転勤族仲間の証言をもとに、さらに公的データや求人サイト掲載のデータも加えて、地域や資格、日勤・夜勤といった条件ごとに時給の実態を調べ、転勤族の看護師さんが損をしない派遣の働き方を選べるようになる情報をまとめました。

この記事を読み終える頃には、次の赴任先での求人票を見る目が変わっているはずです。

※本文では便宜上『夫』『妻』と表記しますが、性別を問わずパートナー同士の関係に置き換えて読んでいただけます。

派遣看護師の時給相場は?平均いくら?

時給2,000円は高いのか?平均と比べてみた

この記事の結論を先に述べると、派遣看護師として考えたときに『時給2,000円』は全国平均から見ると『低めの時給』です。ただし地域と条件次第では変わってきます。

Indeedに掲載された求人データでは、時給2,000円以上の案件が最も多く全体の約86.6%を占めています(2026年8月時点でのデータ)。看護師の派遣求人の平均時給は約2,500円とされており、この時給は全国平均であり地域や勤務条件で実際の提示額は大きく異なります。時給2,000円は全国平均から見ると低めということがわかります。

※参考:Indeed「看護師の派遣社員の時給相場」時給分布の記載あり。(2026年9月に取得)

時給を左右する3つのポイントとは?

  • 勤務エリア:都市部か地方かで大きく変わる
  • 保有資格:看護師(いわゆる正看護師)か准看護師か
  • 勤務形態:日勤のみか夜勤ありか

同じ「看護師」という肩書きでも、この3つの組み合わせ次第で時給は500円以上変わることも珍しくありません。

転勤族なら「全国平均」だけでの判断はNG

全国平均の数字だけを鵜呑みにすると、赴任先で「思っていたより安い」「意外と高かった」というギャップに戸惑うこともあるかもしれません。大切なのは、これから住む地域の相場を個別に調べる姿勢です。調べ方を下記で解説します。

チェック

Googleなどの検索窓🔎で、これから住む地域の「市町村名+派遣看護師+時給」を入力して検索すると平均時給を確認することができるのでぜひやってみてください。

💡あわせて読む→転勤族の看護師が効率よく求人を探す方法と働き方

地域別・資格別で時給はどれだけ違う?

地域別の派遣看護師の時給相場

Indeedの「看護師の派遣社員」の時給平均データをもとに地域別でみていきます。

上記のデータからわかることは、同じ時給2,000円台で比べてみると、地方であれば「高時給枠」に入りますが、都市部では標準的な水準にとどまります。

正看・准看で時給はいくら違う?

筆者の住んでいる地域(地方)の求人票を比較してみると、正看護師は准看護師より時給が200円〜300円ほど高く設定されているケースが目立ちます。例えば正看護師が1,800円〜2,000円、准看護師が1,500円〜1,700円といった募集も見られます。

しかし、大手求人サイトに掲載の一部のデータでは、取得時点によって准看護師の平均時給が看護師を上回るケースもあります。これは求人データの集計によるもので、資格の価値を比較するものではありません。一般的には看護師(正看護師)の方が高めに設定される傾向があります。

▼正看護師と准看護師の時給比較表▼(複数の求人サイトと筆者の経験をまとめた目安)

資格区分時給平均(複合データ)
正看護師(派遣)1,800円〜2,600円
准看護師(派遣)1,500円~2,500円
考察

正看護師は医療行為の制限がないため、病院やクリニック・訪問看護など幅広い分野で優遇されやすい傾向があります。准看護師はパートの時給で比べると正看護師より低くなる傾向がありますが、派遣の場合は施設の稼働状況や地域によって、正看護師と同等の時給で募集されているケースもあります。

都市部と地方で生活水準はどう違う?

家賃や物価が高い都市部では、時給2,000円でも生活のゆとりは限られてきます。一方、生活コストの低い地方であれば、同じ時給2,000円でも手元に残るお金が多いイメージです。生活していくうえで「時給」は重要ですが、転勤族にとっては、時給よりも「実質的な生活水準」で比較する視点が欠かせません。

▼都市部と地方での生活水準の違いまとめ表▼

この表は、筆者の経験と転勤族仲間の証言やWeb上から集めた情報を統合して整理したもので、地域・家族構成・住む場所によっては差がありますので、あくまで目安としてご覧ください。

生活費の用途都市部地方
家賃高め。とくに駅近や人気エリアは高い比較的安い。広い部屋を選ぶなど選択肢が増える
食費外食の利用が増えると高くなりやすい地域によっては安いが、入荷が少なく高めの地域もあり、必ずしも安いとは限らない
水道・光熱費地域により高いところもある寒冷地では暖房費などが高くりやすい
交通費公共交通機関が充実しているが電車賃やバス代はかかる車が必要な地域が多く、ガソリン代・保険代・車検など維持費の負担が増えやすい
駐車場代高額なところが多い。物件によっては別途必要な場合もある無料のところが多い。賃貸でも安い物件が多い
日用品・買い物店舗が多く、安い店を選びやすい店舗が少ない地域では、買い物のための移動費がかかることもある
レジャー・外食費選択肢が多く、使う機会も増えやすい都市部より選択肢は少なめで、支出を抑えやすい傾向がある
現実的な感想出費が増えやすい環境全体的に抑え目に生活できる

特に大きいのは「家賃」と「車」です。都市部では家賃が高くなりやすい一方、車を持たなくても生活しやすいという特徴があります。反対に地方では、家賃は抑えやすいものの、車が必要になることでガソリン代・保険料・車検代などが発生するケースがあります。

また、「地方=すべての物価が安い」というわけではありません。総務省の地域別物価統計でも、食料や光熱・水道などは地域によって差があり、項目ごとに傾向が異なります。そのため、転勤で住む場所を選ぶときは「家賃の安さ」だけではなく、車が必要かどうかまで含めて生活費を考えることが大切です。

※参考:統計局ホームページ『小売物価統計調査(消費者物価地域差指数)』で詳しく見る。

日勤・夜勤で時給はどう変わる?

派遣の日勤と夜勤の時給を比較

日勤帯は、職員数が多い傾向にあり、体力的な負担は比較的少ない一方で、日勤のみの派遣求人は、「夜勤あり」よりも時給が控えめな傾向があります。

夜勤は拘束時間が長く、深夜割増金額が加算されるため、1回あたりの賃金(夜勤1回分)が日勤より大きくなりやすいのが特徴です。筆者の経験や求人サイトの掲載データ、公的データの一部を下記の表にまとめ、夜勤の時給と日勤の時給の目安を見ていきます。

夜勤1回あたり
(約13~16時間)
夜勤時給日勤時給
都市部約30,000円~40,000円約2,500円~3,200円約2,000円~2,700円
地方約20,000円~30,000円約2,100円~2,600円約1,500円~2,500円
※地域・施設・条件により大きく異なります

この表からわかることは、派遣の夜勤看護師の給料は地域差はあるものの、日勤より高めの傾向があります。環境的に問題がなく、体力に自信があるなら、夜勤中心の働き方は収入面で大きな武器になります。

※参考:日本看護協会「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」

時給2,000円・2,500円なら月収はいくら?

1日の勤務時間・月日数で想定して計算してみました。目安は次のとおりです。

時間・月日数時給2,000円時給2,500円
1日4時間・月16日
(週4、時短例)
月収約12万8千円月収約16万円
1日6時間・月20日月収約24万円月収約30万円
1日8時間・月20日月収 約32万円月収 約40万円

扶養の範囲(社会保険の扶養は年収130万円が目安)は勤務時間と年収で変わるため、ご自身の条件で確認してください。2026年10月以降は社会保険の適用範囲がさらに拡大される予定です。(執筆:2026年9月)

※参考:首相官邸『いわゆる「年収の壁」対策』

時給500円の差は、例えば1日6時間・月20日勤務なら月6万円、年間約72万円の差になります。勤務時間が長いほど差はさらに広がります。

派遣・正社員・パートはどれが得?

時給だけで比べると見落とすポイント

派遣は、ぱっと見た数字では時給が高めの印象があります。しかし時給の良い職場では、実際に就職してみると求人情報だけでは見えなかった下記のような背景も存在します。

時給が高い職場の実際

・賞与がない場合が多い傾向
・人手不足が慢性化していていつも少人数勤務
・急性期患者が多く忙しい医療現場

※賞与がない代わりに、その分を時給に上乗せしている職場は、募集時の時給が高めに設定されている傾向があります。賞与より毎月の収入を重視したい人に派遣は向いています。

※参考:派遣の賃金決定の仕組み(厚生労働省)について調べて見る

正社員は月給制で固定

正社員は、パートやアルバイトのような時給制とは違い、月給制で固定のため、病欠や忌引き休など勤務日数の減少や祝日の影響があっても月の収入が大きく変わることはありません。また、正社員は固定賃金に加え、ボーナスや手当などの福利厚生が手厚いのが特徴です。

▼正社員(看護師)の平均収入の目安(Indeedの求人掲載データより)▼

看護師の正社員の平均年収:437万円 ※賞与や特別手当込み
看護師の正社員の平均月給:28万円
看護師の年収は400〜500万円が最も多く、月給は20〜30万円が最も多い傾向。

※参照元:Indeed『看護師の正社員の平均年収・給料相場ー更新日: 2026年9月』

パートと派遣の平均時給を比較

下記の比較表は、筆者の体験と複数の求人サイト掲載データ・一部の公式データを複合してまとめた比較表です。
地域・施設・条件によって異なるため目安としてご覧ください。

パート看護師派遣看護師
日勤平均1,500円~1,900円前後平均1,800円~2,400円前後
夜勤平均2,000円~2,500円前後平均1,800円~3,000円前後

※参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」2026年9月時点で取得

考察

パートも派遣も平均時給が日勤・夜勤で幅がありますが、全体的なデータでみると、同じ非正規雇用でも派遣の方がやや高い水準にあることがわかります。「しっかり稼ぎたい」という方には派遣が向いているかもしれません。

「正社員・パート・派遣」の収入の傾向を比較

働き方収入面のメリット収入面のデメリット
正社員・毎月の収入が安定しやすい
・賞与(ボーナス)が支給される職場もある
・長く働くほど収入アップを目指せる傾向
・夜勤手当などで収入を増やしやすい
・転勤で退職すると収入が途切れる可能性がある
・短期間だけ働きたい場合は、働き方に対して収入面のメリットを活かしにくい
パート・日数や時間を調整しながら収入を得られる
・収入により扶養調整がしやすい
・残業代はしっかり貰える印象がある
・勤務時間が少ないほど、月の収入も少なくなる
・昇給がない職場が多い傾向がある
・子どもが小さいうちは月収が低くなる傾向がある
派遣・時給が高めに設定されている求人がある
・短時間でも効率よく稼ぎやすい
・残業や夜勤によっては収入が増える
・期間を決めて働けるため転居後に早めに就職でき収入を得られやすい
・契約期間が終了すると、次の仕事が決まるまで収入が途切れることがある
・賞与がない求人が多いため、年収では正社員との差が出る場合がある
・勤務先や契約内容によって収入条件が変わる

【考察】
収入面だけで考えると、「毎月安定して収入を得たい」なら正社員、「家族や生活のバランスを取りたい」ならパート、「短期間で効率よく稼ぎたい」なら派遣が合いそうです。とくに転勤・引っ越しが多い看護師の場合は、「年収がいくらか」だけでなく、「次の転居先でもすぐ収入を得られるか」まで含めて考えるのがおすすめです。

転勤族の妻に派遣が向いている理由

  • 契約期間が決まっているため、転勤スケジュールに合わせやすい
  • 引っ越しのたびに正社員として一から人間関係を築く負担がない
  • ブランクがあっても比較的復帰しやすい

「腰を据えて長く働けない」という転勤族特有の悩みを抱えがちですが、派遣という働き方がうまくカバーしてくれそうです。

もしも…派遣会社を途中で辞めなければならない時は?

基本的に派遣会社との契約を途中で解除することは出来ません。しかし、急な転勤で派遣看護師を途中で辞めることになった場合は、自己判断で勤務をやめるのではなく、まず派遣会社へ連絡して相談することが大切です。下記の手順を参考に相談してみてくださいね

  1. 転勤が決まったら、早めに派遣会社へ連絡する
    (※会社への連絡は基本的に派遣会社を通して行う)
    ・契約期間の途中で退職できるか確認
    ・「○月に転勤が決まり、働き続けることが難しい」と伝える
    ・引っ越しする日程を伝えておく

  2. 勤務先と派遣会社と相談し、最終勤務日を決める

  3. 契約終了の手続きと退職手続きを行う
    ・派遣会社に指示された書類に記載し提出する
    ・健康保険や雇用保険などの手続きが必要になる場合は同時に行う

  4. 最終給与・有給休暇などの確認を行う
    ・最終給与の支払日はいつか
    ・給料明細所は郵送になるか
    ・残っている有給休暇は消化できるか
    ・社会保険の資格喪失日などを確認

■ワンポイトアドバイス■

転勤が決まったらすぐ辞められるとは限りません。契約期間が残っている場合は、派遣会社に事情を伝え、契約終了についてきちんと相談しましょう。また、転勤先でも看護師として働きたい場合は、現在の派遣会社で転勤先の求人を紹介してもらえるか確認するのも一つの方法です。

💡こちらの記事もあわせて読む→転勤族の妻に教えたい!派遣登録術

転勤先で高時給の派遣求人を見つける方法

高時給の求人はまず「勤務地」から探す

赴任が決まったら、まず新しい勤務地の名前で求人を検索しましょう。

【調べ方】
①Googleなどの検索窓🔎に「〇〇市 看護師 派遣会社」と入力し検索。
②派遣の看護師募集の求人案件がたくさん出てきます。
③色々な求人案件をざっと見渡しあなたの地域の時給相場を把握します。
④その中でも時給が高めの案件を、条件をもとにチェックします。
⑤狙いたい案件はブックマークしておきます。

全国平均ではなく、その土地の相場を基準に判断することが、後悔しない一歩になります。

時給2,500円以上を狙うコツ

時給が高めの派遣看護師の求人票の条件には「※」で様々な条件が記載されていることがあります。よく見られる高時給の募集条件の一部を下記に記載します。これを目安に探してみて下さい。

  • 夜勤ありの求人を選ぶ
  • スポット勤務を探す
  • 交通費支給の有無(無い場合、高時給で対応している企業あり)
  • 人手不足の診療科(急性期病棟など)を検討する
  • 派遣会社を2~3つ登録しておき比較することで高時給を探せる

これらを組み合わせるだけで、高時給の求人の幅がぐっと広がります。

求人票を見て時給以外にチェックすべき7項目

求人票を見たとき、時給の数字やポジティブな条件だけで判断してしまうと、あとで後悔してしまうことにも繋がりかねません。じっくり条件をチェックしておきましょう。

  1. 交通費の支給の有無
  2. 駐車場の有無
  3. 社会保険への加入条件
    →社会保険への加入は、勤務時間や契約期間、事業所の規模によって決まります(2024年10月から適用拡大、2026年10月にさらに拡大予定です)。加入条件は働く前に派遣会社へ確認しましょう。
    ※参考:首相官邸「いわゆる『年収の壁』対策」(社会保険適用拡大の記述あり)
  4. 契約期間と更新の見込み
  5. 夜勤・残業・オンコールの頻度
  6. 教育体制や困った時のサポート窓口
  7. 子育て中のママでもシフトの融通が利くか

時給という数字の裏にある条件まで確認して初めて「お得な求人」かどうかが見えてきます。

※参考:『ハローワークインターネット』を利用し求人票の条件を確認してみる。

まとめ:時給よりも待遇や条件を意識して派遣会社探しを

派遣看護師の時給2,000円という数字は、全国平均で見れば「低めの時給」水準です。ただし本当に見るべきなのは、勤務地・資格・日勤夜勤という3つの条件、そして時給以外の待遇です。

転勤先が決まったら、まずはこれから住む土地の平均相場を調べ、複数の派遣会社に登録して求人を比較することから始めてみてください。数百円の時給差が、1年後の家計を大きく左右します。

💡関連記事:【転勤族向け】週2勤務OKな求人が見つかる看護師派遣会社

次の一歩として、今の赴任先エリアの求人を実際に検索してみることをおすすめします。